スピードラーニングは有効か?

プロゴルファーの石川遼選手がCMを務めることでも有名な「スピードラーニング」ですが、果たして本当に効果はあるのでしょうか? また、この教材の効果的な活用方法とは何でしょうか?

まず結論から申し上げますと、スピードラーニングの効果は「本物」です。確かにリスニング能力を鍛える教材としては優れているでしょう。しかし「活用方法」に関していえば、勘違いされている方が多いのも事実です。

そこで、スピードラーニングの効果的な活用方法について考えていきましょう。

まず、「スピード」という言葉が付いている以上、「数週間程度で伸びるんですね!」と思われる方が多いと思いますが、これは半分正解、半分不正解です。

そこで、次のような状況をイメージしてください。

目の前に、重さ5kgの「鉄アレイ」があるとします。それを持って何回か上げ下げした後、鉄アレイを床に置きます。すると、腕が軽くなった感じがしますよね?

これは、筋肉に急激な負荷をかけることで、それに耐えられるよう、脳が筋肉に「軽く動く指令」を出しているのです。一方、しばらくすると元通りになり、いつもの腕の重さになってしまいます。

スピードラーニングも、実はこれと同じ原理を応用した教材なのです。つまり、脳のリスニング能力に一時的な負荷をかけ、「よく聞きなさい!」と指令を出させるのです。結果、「聞けるようになった」という感覚が生まれます。

と、ここまで解説すると、「効果が短期なら、利用する価値はないのでは…?」と思ってしまいそうですが、一概にそうともいえません。

皆さんは、「スピード」という言葉を勘違いしているだけなのです。たとえば、「1年間⇒数週間」も「スピードが速い」といえますが、「5年間⇒3年間」でも「スピードが速い」といえるでしょう。

スピードラーニングの本当の目的とは、実はそこにあります。つまり、「本来なら5年間かかる練習を、2~3年で完了できる」ということなのです。

別の言葉で言い換えれば、「日本にいながらにして、海外留学に近い練習量と効果を確保できる」となります。

皆さんも、「スピード=数週間」と固定概念を持つのではなく、あくまでも継続して練習する大切さを知ってください。その意味では、スピードラーニングを利用する価値は高いといえるでしょう。

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